2013年9月27日金曜日

トークイベントに参加しました。

【ワンピース倶楽部 2013年9月交流勉強会

[日時] 2013年9月24日(火) 19:00~20:30

[場所] アンクルハット (港区南青山5-6-23 スパイラル9F)

[ゲスト] 上田剛史氏 (TALION GALLERY) 
URL:http://www.taliongallery.com/

[ゲストアーティスト] 石川卓磨氏

「石川卓磨さんは、写真作品を中心に制作しておりますが
美術史に関する講義やトークシリーズを受けもったり、
批評活動も活発に行うなど、一筋縄ではいかない幅と深度をそなえた、
今後最も注目すべき写真家です。」(TALION GALLERY 上田氏のコメント)
http://www.taliongallery.com/jp/artists/ishikawatakuma/index.html
http://www.tokyoartbeat.com/tablog/entries.ja/2013/06/tell-all-the-truth-but-tell-it-slant.html

[定員] 30名

[参加費】 会員  1,500円  
       ビジター 2,000円
  アーティスト 1,000円

2013年9月3日火曜日

トークイベントに参加します。

前夜/前線 ― クリティカル・アーカイヴ vol.2
トークイベント Session 2:「浜田知明」をめぐって

今夏より、ユミコチバアソシエイツにて実施しているプロジェクト「前夜/前線―クリティカル・アーカイブ vol.2」。
本プロジェクトでは、主として1930年代~50年代に第二次大戦を通して新たな絵画的諸問題に直面した画家たちの実践を取り上げながら、20世紀絵画を独自の視点から論じることを目的としています。

第2回目のトークイベントには「浜田知明」を取り上げます。
ゲストとして林道郎氏(上智大学比較文化学部助教授)を招き、企画者の石川卓磨(作家、美術批評)、沢山遼(美術批評)とともに、浜田知明とその作品をめぐり対談します。ぜひ、ご参加ください。


■開催にあたって:「破裂する身体の予感―浜田知明の五十年代」
「戦争と絵画」をテーマにして、今回は浜田知明の50年代の銅版画作品を取り上げる。浜田が描く戦争は、切断された過去として閉じたものではなく、現代社 会にまで繋がる通奏低音をもっている。《よみがえる亡霊》(1956年)での巨大な大砲を持つ潜水艦には、当時日本で言われ始めた戦後の終わりや戦争にた いする反省の風化、そして再び起こるかもしれない戦争への危機感と警句が込められていた。無名の一兵士として中国戦線に従軍した経験にもとづく浜田の代表 的な作品シリーズ「初年兵哀歌」(1951-54年)は、戦争の記録やプロパガンダ以上の芸術的主題を含んでおり、一般化することのできない特殊な感覚が 含まれている。ダリの《茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)》(1936年)や人間の残虐性を徹底して洗い出したゴヤなどに強い影響を受けた浜 田は、戦争にたいして、一義的な正義ではなく芸術を発見している。戦争という、身体に金属が直接的に介入する場とその暴力性は、銅版画の問題に折り返さ れ、彼はそのメディウムがもつ暗い歴史をだれよりも自覚的に引き受けた日本人作家であった。
浜田の作品の検証は、日本と東アジア諸国やアメリカの関係、あるいは憲法のあり方などが大きく揺らいでいる現在においてますます重要性が高まってきてい る。ここでは作品を通して戦争を理解するというよりも、戦争を通して現れる芸術とはいかなるものであるのかについて議論していきたい。
2013.8月 石川卓磨


■トークイベント Session 2:「浜田知明」をめぐって
林道郎(上智大学比較文化学部助教授) × 石川卓磨(作家、美術批評)× 沢山遼(美術批評)
9月12日(木) 18:30-20:00、事前予約制、参加費¥500(レジュメ付き)
【お申し込み方法】
件名「浜田知明トークイベント」、お名前、ご住所、電話番号をご明記のうえ、
event@ycassociates.co.jpまで、メールにてお申し込みください。
・定員(25名)に達しましたら、受付を終了いたします。
・ギャラリーからの返信メールが届かない場合は、営業時間内にお問合せください。



http://www.ycassociates.co.jp/jp/information/criticalarchive2/




[出席者プロフィール]
●林 道郎(はやし みちお)
1959年函館生まれ。上智大学比較文化学部助教授。
1999年コロンビア大学大学院美術史学科博士号取得。2003年より現職。専門は美術史および美術批評。
主な著作に『絵画は 二度死ぬ、あるいは死なない』(全7冊、ART TRACEより刊行中)。「零度の絵画-RRの呟き」(ロバート・ライマン-至福の絵画展、2004年)、「光跡に目を澄まして-宮本隆司論」(宮本隆司 写真展、2004年)。共編書にFrom Postwar to Postmodern: Art in Japan 1945-1989 (New York: The Museum of Modern Art, 2012)などがある。『アジアのキュビスム』展(東京国立近代美術館、2005年)には、キュレーターとして参加。東京在住。

●石川 卓磨 (いしかわ たくま)
1979年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。作家、美術批評。
主な展覧会に「世界と孤独Vol.2 石川卓磨展」(2012年、日本橋タカシマヤ6階美術画廊X)、など。主な評論に「クリストファー・ウィリアムスのリンゴ」(『所沢ビエンナーレ「引込 線」2011』)、「折り返される場所 “アメリカ抽象絵画の巨匠バーネット・ニューマン”展」(『美術手帖』2010年11月号)など。

●沢山 遼 (さわやま りょう)
1982年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科修了。美術批評。
主な論考に「ジャクソン・ポロック―隣接性の原理」(『ART TRACE PRESS 01』2012年、ART TRACE)、「盲目的遮蔽空間―先キュビスムと《アヴィニョンの娘たち》」(『ART CRITIQUE n.02』2012年、constellation books)「繋辞なき反復―高松次郎の非-命題」(『Jiro Takamatsu Critical Archive 高松次郎論集vol.1』2012年、ユミコチバアソシエイツ) など。